お通夜の帰り お酒を買った。
桃のカクテルみたいなやつをカゴに入れたら
「ママが飲むの?!」 とリナがびっくりしていた。
リナの親友の お父さんが亡くなった。
東京から戻って来て喪主をつとめあげた
ハタチのお姉ちゃんの背中を撫で、
ちいさく肩を落したおばあちゃんの肩を撫で、
いつも通り気丈な彼女のように見えた。
その姿が 逆に切なくて。
帰り際、いつもと同じ調子で
「リナー、ママー」と走ってきてくれて
どーにかこらえてコトバをかけよう、と思った時
「わざわざありがとね、本当にありがとね。」
なんて そんなこと先に言われちゃって。
コトバがどうも出なくって
手を伸ばして髪を撫でながら名前を呼んだら
わーーん、と崩れてしまった。
よく 頑張ったね。
学校行って、バイトして、看病して、
真っ暗な家に帰って。
ワタシにはきっとできない。
張り裂けそうだ。
これから何ができるだろう。
なにもチカラにはなれないか?
またお泊りに来た時に
「おかえり!」と迎えることぐらいしか
今は浮かばない。
18なのに。
リナと同い年なのに。
なんなんだよ、オレのバカ!